毒親から逃げる方法 〜新しい住所がバレないもの〜
毒親に知られずに引っ越しをする方法を紹介してきました。
住所を知られないためには住民票の閲覧制限は必須だと繰り返しお伝えしました。
また、住民票の閲覧制限に合わせて手続きが必要なものも紹介しています。
この記事を読む前に下記の記事を読んでいただくことをお勧めします。
私はこれらに合わせて、携帯の契約から住所がばれないかなど、全て個別に先方に問い合わせを行ました。
かなり骨が折れる作業でしたので、この記事にまとめておきたいと思います。
この記事では、問い合わせた結果、バレる可能性が限りなく0に近いと判断したものについて記載していきます。
その他の手続きについては、それぞれの関連記事を参考にしてください。
携帯電話の契約
契約の状態によってはバレません。
バレない状態は次の通りです。
- 同じキャリアで契約(さらにファミリーグループが同じ)でも、契約名義が別で、かつ支払いも別
- 違うキャリアで契約
- 番号を知られていない
一応これらの方法は確認してバレないと判断したものですが、一番バレない方法は全くの新規で契約してしまう事です。
番号がバレていなければ調べようがありません。
詳しくは↓に書いてあります。
車両ナンバー
昔は誰でも陸運事務所で照会をかければ、車両ナンバーのみで登録者情報を取得できました。
現在(平成19年以降)は、車両ナンバーと車台番号(下7桁)または車台番号の全桁(桁数変則)がわからない限りは開示されません。
車台番号の全桁を知られていることはまずないので、照会がかけられません。
例外として、私有地に放置車両がある時などは、車両ナンバーだけでも照会がかけられます。
この場合は、自分で手続きをしようとすると、陸運事務所に届け出る書類にその車体の写真を添付する必要があります。
これは毒親でも偽装するのは難しいでしょう。
また、同じように放置車両があるといって警察に届け出た場合も警察が現地確認を行います。
放置車両を偽っての照会はどちらにしろ不可能です。
よって、車両の登録住所を変更したとしても、車両ナンバーから新住所が伝わることはありません。
退職した人向け
失業給付
失業給付、いわゆる失業保険です。
引っ越しにあたって、転職せざるを得ない人もいるでしょう。
引っ越しをするなら毒親に知られた会社は退職したほうがバレにくいともお伝えしています。
失業給付がどういうものかは、ハローワークのホームページをみてもらえばいいので、細かい説明は省きます。
失業給付を引っ越しと合わせて手続きするには
退職 → 引っ越し → 引っ越し先のハローワークで手続き
という流れになります。
失業給付を貰うと、毒親にバレる事があるかについて説明したいと思います。
会社を退職している事が毒親の知るところとなった時、あちこちに問い合わせる毒親だったら?
私の母はそれが想定されるタイプでした。
しかも母自身の仕事が、ハローワークで手続きを行うこともあり、いろいろな問い合わせ方を知っていることが予想できました。
ただし基本的に、ハローワークは住所の把握を必須としていません。
何か書類を提出する時には、本人の住所を記入します。
その時点の住所が必要なだけで、会社にいる間に住所を変更しても届け出はしません。
ハローワークには住民票のように前住所→前々住所→その前… というような情報はありません。
ハローワークもそのような情報は必要でもないということです。
手続きの話に戻します。
会社を辞めると、雇用保険を抜ける手続きがされます。
これは会社が行ますので何もする必要はありません。
この際に住所が必要でも会社に届け出ている住所で記載されるので、会社に新しい住所を伝えてなければ問題ありません。
失業給付を貰う場合は、会社から『離職票』を貰います。
この時の『離職票』は、当然引っ越し前の住所で書かれますが問題ありません。
この『離職票』を持って、新しい住所地のハローワークで失業給付の手続きをします。
新しい住所地のハローワークの手続きの時には、必要に応じて新しい住所を伝えることもあります。
その時は、閲覧制限がかかっていることは伝えておきましょう。
雇用保険の性質上、古いほうから新しいほうへ照会がかかることは稀なのでこれで十分です。
新しい会社の総務を装うこと、本人になり済ますことで問い合わせることを想像すると、バレる可能性は引っ越し後のハローワークではなく、引っ越し前の住所地か、退職した会社の管轄のハローワークの方が高いです。
いろいろな問い合わせ内容が想定がてきたのでここに書ききれませんが、ハローワークに問い合わせました、
結果は、会社からでも本人からでも、問い合わせがあった時に住所を伝えることはないとのことでした。
念の為気をつけるほうがいいのは、先ほど書いた通り退職する会社に新しい住所を伝えないことです。
それ以外は、通常通りの手続きで大丈夫です。
そうすれば、毒親が問い合わせる可能性があるハローワークにはそもそも新しい住所の情報がないのでバレません。
健康保険任意継続制度
健康保険の制度で、簡単にいうと「会社をやめた後でも一定期間は、同じ金額(正確には倍)で健康保険に入れる制度」です。
会社に勤めている時は、保険料を会社と半分ずつ支払っているので任意継続制度を使うと倍の金額を払うことになりますが、扶養家族が多い人などはこちらの方が保険料が安くなる場合があります。
制度の詳細は詳しくは会社の加入している健康保険の組合に確認してください。
健康保険はハローワークとは違い、住民票のように前住所→前々住所→その前… という情報を所有しています。
これは健康保険は厚生年金と連動して加入するためです。
厚生年金は国民年金とは違って役所管理ではありませんが、近年はマイナンバーとの紐付けも整いました。
その為、健康保険も連動した情報は所有しています。
説明が複雑になってしまうので、省略しますが、結論はバレません。
基本的に、問い合わせにYesかNoで答えるのみとのことでした。
ただし、健康保険の扶養に親を入れていた場合は、この制度は利用するのをやめておいた方がいいでしょう。
任意継続制度を利用する場合に扶養から外しても、健康保険の制度には事後申請のものが多いので、扶養期間中の手続きなどでどこから探られるかわかりません。
それに、扶養だった期間があるということは、保険証の番号がバレていますのでこの制度の利用は避けた方が無難です。
傷病手当金
健康保険任意継続制度と同じく、健康保険の制度です。
この制度は該当する人は少ないかもしれません。
どんな人が受給できるかは、別で調べて貰えばいいと思います。
勘違いされがちですが、退職日に傷病手当金をもらえる場合は、退職後に国民健康保険に加入しても健康保険任意継続制度を利用しても、どちらでも退職後の傷病手当金の受給は可能です。
なので今回、こちらの制度を利用した場合についても説明しておこうと思います。
社会保険の所有する情報については先に触れた通りです。
傷病手当金についても健康保険任意継続制度と同じでバレることはありません。
ただし、こちらは一点注意が必要です。
退職後にも傷病手当金をもらう場合は、退職日に支給要件を満たしている必要があります。
傷病手当金の申請用紙をみてもらうと本人・会社・主治医のそれぞれが記入する欄があります。
会社に在籍している場合、本人 → 主治医 → 会社(主治医と会社は逆も有) ⇨ 組合 というように書類が渡っていきます。
退職後は会社に証明をもらう必要はないので、 本人 → 主治医 ⇨ 組合(へ本人が郵送)となります。
退職日の分の申請は退職後になりますが、その日は会社に在籍しているので会社の証明が必要です。
主治医の欄も遠方の医師で勘繰られたり、消印などに違和感を持たれるのも避けたいです。
つまり、退職日分の傷病手当の申請書を会社に送るまでは旧住所にいる必要があるということです。
ですから、傷病手当金を申請する場合は引っ越し日を決める時に、この辺りも念頭において決めてください。
年金関係
国民年金・厚生年金ともに、現在は基礎年金番号とマイナンバーで管理されています。
年金事務所に電話で問い合わせると「基礎年金番号かマイナンバーはわかりますか?」と聞かれます。
これは職員の方が、質問にスムーズに答える為に年金の情報を確認するためです。
この時職員の方は、年金の履歴だけでなく、住所や生年月日なども同時に閲覧できています。
問い合わせた内容に対して、一度資料を送ってもらったことがあります。
送付先の住所の確認をしたいと言われ、こちらが送付希望の住所を伝えてデータと一致していることを確認され、郵送してもらいました。
年金の履歴についても、「〜〜になっていませんか?」とこちらが聞くとYes・Noで答えるという対応でした。
年金事務所の対応も、職員の方が先に照会してしまうことがないようにはされています。
ただし人なので、念の為という対応はしておいてもいいと思います。
近々廃止になるようですが、年金手帳の所在はわかっているでしょうか?
実家に置きっぱなしになっていませんか?
できれば回収しておきましょう。
またマイナンバーですが、同一世帯の家族ならマイナンバー入りの住民票を取得出来てしまいます。
独身・実家住まいなどで親と同一世帯になっている人は早めに分籍して世帯分離しましょう。
分籍の前にマイナンバーカードを発行している人は、分籍後でいいのでマイナンバーカードの紛失の手続きをして新しい番号を取得しなおしましょう。
分籍の前には通知カードのだった人は、住民票の閲覧制限をかけた後にマイナンバーカードの発行をしましょう。
マイナンバーカードを発行すると通知カードの番号は使用出来なくなります。
以上の方法で、基礎年金番号とマイナンバーを知られなければ、年金関係で住所を追われることはありません。
家を買う・建てる
引っ越しの際に家を買う・建てる人もいるでしょう。
家を買った(建てた)機会に、絶縁をすることを考える人もいるかと思います。
絶縁して引っ越した先で、行く行くは家を買う機会があるかもしれません。
家(土地)を所有することで毒親が居場所を特定できるのでしょうか?
自宅としての家や土地の場合は、名前などから家や土地の場所を特定することはできません。
土地や建物の登記簿謄本というもがあります。
これは法務局で誰でも取得可能です。
この登記簿謄本は、土地や建物の住所から所有者を調べることは出来ますが逆はできません。
もし、市町村までは知られているということだと、その役所で『名寄せ帳』を取り寄せることができます。
名寄せ帳には、その市町村内の「〇〇さんの所有する土地や建物」が記載されていて誰でも取得可能です。
市町村がわからなければ調べようがないので、計画的に進めれば、毒親に知られることなく自宅を所有することは可能だということです。
実際に私がわかりにくいなと思ったことに重点をおいて説明しました。
不明な点などありましたら、下記からお願いします。
不明な点やご相談は 相談・問い合わせ から受け付けています。
毒親のご相談や逃げ方のご相談にも対応しています。